English version: "Why can professional players create such beautiful sounds?"
私は、音楽家の体の使い方を科学的アプローチで研究している大学教員の平野剛(博士(医学))です。大学では研究を行うほか、将来音楽家を目指す学生にこれまでに研究されている音楽家の体の使い方について講義を行っています。私は小学生のころからホルンを演奏していて、20年以上経った今でもアマチュア奏者として演奏活動を続けています。演奏はとても楽しいのですが、残念なことに私の演奏技術は自分が思い描いているほど上手ではありません。「有名なホルン奏者のように演奏できたらなぁ」と、私はいつも思っています。「なぜ、プロ奏者はきれいな音を奏でられるのか?」これは私が解き明かしたいと思っている謎のひとつです。
プロ奏者とアマチュア奏者が同じ楽器を演奏しても、出てくる音はまるで違います。
- プロ奏者とアマチュア奏者の違いは何だろうか?
- どのように練習すれば良い音色になるのか?
私は研究チームを組んで、科学的アプローチを用いてホルン奏者のいくつかの運動制御メカニズムの解明を試みました。具体的には、(1)表面筋電図を用いてアンブシュアを構成する表情筋の活動の調査(2)センサーを開発してマウスピースに加わる力の調査(3)演奏不安と生理反応(心拍数、アンブシュアと腕の筋活動、マウスピースに加わる力)との関係の調査を行いました。
次回以降これらの研究を簡単に紹介するとともに、International Horn Society メンバーの皆様とこれらの成果を共有したいと考えています。科学的な真実を知りたいと思われる方は、次回以降の記事を楽しみにお待ちください。
また私がこれまで取り組んできた研究を紹介している自身のHPがございます。もしよろしければ、このHPもチェックしてみてください。