東京交響楽団首席ホルン奏者


uk flagEngish version Jonathan Hammill - the Tokyo recording studios

Jonathan Hammill東京在住のプロフェッショナルミュージシャンとしての醍醐味は、幅広いスタジオレコーディングの機会に巡り逢えることです。日本では、メジャー映画、ビデオゲームサウンドトラック、コマーシャル、ジングル、Jポップの大半は東京でレコーディングされます。日本が世界に誇れるもう一つのエンタテインメントのカタチ。それは「アニメ」と称されるアニメーション映画で、日本では大人気です。毎年製作されるアニメの数は、東京在住のミュージシャンに多くのレコーディング機会を与えてくれます。映画、テレビ特番、連続ドラマ、DVDシリーズ、子供のためのアニメ、大人のためのアニメ、ありとあらゆるアニメが製作されています。私は幸運にも2004年以降、子供に限らず世代を超えて大人気のアニメ、「ドラえもん」のファーストホルンを全て担当しています。作曲家沢田完氏による楽曲は楽しく、まるでハリウッド映画のような、壮大で、早くて激しく、荘厳華麗なホルンソロパートが散りばめられているところは大好きです。

大人向けアニメ「TIGER&BUNNY」や「神撃のバハムート」の音楽担当池頼広氏もまた素晴らしいスコアを書かれる作曲家です。ぬいぐるみのようなふわふわのタイトルとは裏腹に、「TIGER&BUNNY」の力強い楽曲に向かうには、相当な体力を要します。「神撃のバハムート」についてはとにかく吹きっぱなしで、ホルンのあらゆる可能性を追求されます。このアニメ2作品は圧倒的な人気でしたので、レコーディングはもちろんですが、それぞれについてコンサートを3度もやりました。大きなコンサートホールで開催されたコンサートは、完売でした。熱狂的なファンの皆さんは、大好きなアニメキャラクターのコスプレをして来場し、映画のクレジット等で私たちの名前をチェックしてくれたのでしょうか、終演後は楽屋口で、時折名指しで演奏家の私たちを目当てにサインを求めて来ます。

 また、日本でのスタジオレコーディングの特徴は、アニメや映画のレコーディングはパーツごと、つまり、弦楽器、木管、金管、打楽器をそれぞれ別々に録音することです。私も含め、オーケストラ団員にとっては、通常夜にコンサートがあるので、スタジオレコーディングに入れる時間帯はかなり遅い時間になってしまうため、パーツごとだと大変助かります。また、必要に応じての撮り直しもし易くなります。(もっとも私は撮り直しなど、必要ありませんが(笑)。

ただ、一方で、遅い時間のセッションは、レコーディングする曲が多ければ多いほど深夜帯、あるいは下手をすれば朝方までかかってしまうところが難点です(下記写真ご参照)。

色々な挑戦を強いられるものの、東京のスタジオセッションで出逢える数多くの楽曲はいつも新鮮で、奏でる者のキャリアにとっても、とてつもなく価値のあるものだと信じています。

神撃のバハムート」より一曲: Bahamut

The horn section, before and after a late night recording session:

before recordingafter recording

ジョナサン•ハミル ニューヨークのジュリアード音楽院を卒業。シカゴ交響楽団、また2001年からは東京交響楽団首席ホルン奏者。キャロリン・ワール、ジュリー・ランズマン、デール・クレヴェンジャーに師事。

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